ガンダムSEED DESTINY アナザーストーリー
RUN IN A WORLD〜世界を駆ける者〜
ギルバートは負傷した者達の間を歩いていた。 先ほどまで何事もなかったアーモリーワンはいまや瓦礫だらけ、負傷者も多くでていると言う状況だ。 「誰がここの指揮をとっている!?あの三機はどうした!?状況を説明してくれ!」 ギルバートが大声を出していると、突然閃光と爆発が起き、側近達が彼の身の回りを固める。 「ここは危険です!有毒ガスも発生しています。議長もシェルターへお入りください!」 20代後半の兵士が議長の身の安全を考慮して言うが、ギルバートは引き下がらない。 「そんなことができるか!事態すらまだよくわからんのだ」 「しかし・・・・・・ならば、せめて『ミネルバ』へ!」 兵士とギルバートは少し先にある戦艦を見た。 ギルバートは忌々しそうにそちらへと向かった。 「チィッ・・・・・・このようなことになろうとは・・・・・・」 歩きながらギルバートは唇をかんだ。 「あの女がこの機にいなくなってくれるのならまぁ良いが・・・・・・」 ギルバートが小さく吐き捨てた声は誰にも聞こえなかった。 <くそぉ・・・・・・この新型・・・ッ!> ガイアから毒づく声を聞きながらルーラリアは宙へと跳んだ。 そのままバーニアを吹かし、空中戦へと移る。 <カオスもガイアもアビスも・・・・・・なんで!> <こいつ!何故落ちない!?> ガイアがインパルスを斬りつけ、インパルスはそれをかわした。 <なんでこんなことになるんだ!> インパルスのパイロットは怒ったような声でガイアを攻撃する。 ガイアがシールドでそれを受け止めると二機の間に割って入ったアビスがインパルスにビームを撃つ。 インパルスがそれをシールドで防いだ。 「バカ!周りを見ろッ!」 <えっ?> 思わずルーラリアは叫んだ。 インパルスはビームをシールドで防いだため、確かにインパルス自身にダメージはなかっただろう。 しかし、防ぎきれなかったビームと、インパルスが防いだことにより拡散してしまったビームは地上にいたガズウートやディンに命中してしまったのだ。 <ああっ・・・!> 「チィッ・・・・・・」 <もういっちょ!> アビスのパイロットは気にした様子もない。 敵だから、と言ってしまえばそれまでなのだろうが。 そのアビスが何者かの攻撃をうけた。 <アウル!> 「・・・・・・なるほど?アビスのパイロットが『アウル』って人か・・・・・・」 ルーラリアはアックスを装備し、それをアビスに投げつけた。 アビスはまともにそれを喰らったが、すぐにガイアが割って入り、ルーラリアは距離をとる。 モニターで周りを確認すれば、ブレイズザクファントムとザクウォーリアが援護に来ている。 <スティング!きりがない!こいつだって、パワーが・・・・・・> アビスのパイロットがブレイズザクファントムと戦闘を開始したカオスに話し掛ける。 <ええい!離脱するぞ!ステラ!そいつを振り切れるか!?> <すぐに沈める!こんな・・・・・・私・・・私は・・・・・・ッ!> ガイアのパイロットが命令を無視しインパルスに向かっていく。 ルーラリアはガイアとインパルスが接触したすぐ近くを狙い、ガドリングビームを放つ。 ガイアは間一髪、それを避けたが、どうやらインパルスのことしか眼中にないらしい。 ザクに攻撃をし返す様子がない。 <離脱だ!やめろ、ステラ!> カオスのパイロットの制止も聞こえないようなガイアの動き。 「・・・・・・なんなの、彼らは・・・・・・本当に、兵士・・・・・・?」 <私がっ・・・こんな―――ッ!> 眉をひそめるルーラリア。 再びカオスからの制止が入るが、ガイアは止まらず、またインパルスに向かっていく。 その時聞こえたアビスのパイロットの冷酷な声。 <じゃあ、お前はここで『死ね』よ!> <―――ッ!> <アウルッ!> 息を飲む音とともにガイアの動きが突然止まった。 ルーラリアも思わず動きを止めてしまう。 今、アビスのパイロットはなんて言った? 「ジャア、オ前ハココデ死ネヨ」―――――? 仲間に向かって―――? <ネオには僕が言っといてやる。「サヨナラ」ってなぁ!> <ッ・・・ァ・・・> 動きの止まったガイアにインパルスは持っていた剣のひとつを投げつける。 カオスが2機の間に割って入ってそれを弾き飛ばす。 そしてビームを数発、インパルスに撃った。 <死ぬ・・・・・・?・・・・・・・・・私・・・・・・ァ・・・ッ・・・・・・・・・> <アウル!お前・・・・・・ッ> <止まんないんじゃ、しょーがないだろ?> <・・・・・・ヤダ・・・・・・> <黙れ!お前・・・・・・余計なことを・・・・・・!> <イヤああぁーーーーーっ!!!> ガイアが上空へと逃げる。 <チッ!> <結果オーライ、だろ?> それを追う形でカオスとアビスも続いた。 気付いたルーラリアは舌打ちし、またガドリングビームを撃ちながらそれを追った。 インパルスと先ほど着た2体のザクも敵機を追いかける。 しかし――――― 突然、ザクウォーリアが爆発した。 それは見る見るうちに高度を下げていく。 「・・・・・・・・・まぁ、アレは一応動けるみたいだし、優先すべきはあの機体の捕獲、もとい撃破だよね」 ルーラリアはそれを見ながら自己完結。 再びガドリングビームで3機に迫った。 BACK/NEXT あとがき ルナマリアファンの方、ごめんなさい。 この時点では議長が黒幕でよろしく。 |