※このお話では犬飼と御柳がもういいよねこの説明
※今回、甘いのに無理矢理です(ていうか痛い描写あるかも)
※むしろ無理矢理なのに甘かったり・・・?
抽象的表現でなくエロ用語そのまま書いてあります






部屋の時計が9:00を告げる。
滝から『ト』『リ』『○』『ア』『の』『泉』の字が飛び出す。
白春と桃食はわくわくしながらテレビを見ていた。
白春は毛布にくるまっていつでも眠れる体勢だ。
その後ろでは紅印が白春の髪を三つ編みにして遊んでいる。

30分前に平和を噛み締めていた一同は、1時間後の惨劇など知る由もなかった。



10時。
トリ○アが終わってさっさと寝入った白春。(基本的に9時には寝るが、トリ○アだけは見る)
メルを掴まえて部屋を出ていった牛尾と屑桐。
そろそろ寝る準備でも、と各々が布団を敷き始めた。
影州がジュースでも買いに行こうかとドアの前に立った時だった。

「冥のバカ野郎っ!」
「ぎゃっ!」

ガツンと音がして影州が吹っ飛ぶ。
御柳の突進が見事に決まっていた。

「分かってんだよ・・・所詮オレのことは遊びだったんだろ・・・・・・っけど・・・オレはマジで冥の事・・・」
「よしよし、アタシの胸でお泣きなさい」
「紅印、顔ニヤけてるヨ」

真っ直ぐに部屋に入って来たのが悪かった。
御柳は紅印の胸に飛び込む形で抱き留められる。
せめて神鷹とか雀の胸に飛び込めば良かったのにと桃食は思った。

「どうしたの、一体?」
「っ・・・め、冥・・・・・・浮気・・・っ・・・」
「ありえねーだRo」

呟いた虎鉄の言葉に御柳は噛み付いた。

「冥が浮気したんだよっ!オレがいながら辰羅川と密会デートしやがって!」
「芭唐っ!」
「ぐげっ!」

犬飼が影州を踏んづけて部屋に入って来た。
影州はダイイングメッセージで「いぬとばか」と書いて力尽きる。
録がその後ろに「ら」と書いた。

「芭唐を返せっ、オカマっ!」
「あら、芭唐ちゃんは自分からアタシの(腕の)ナカに入ってきたのよ」
「そのイヤらしい言い方は何とかならんのか?」

Mr.クワットロが呆れたように言う。
らぶらぶなホモ2人とオカマ、どうしても想像するのはナニを入れたり入れられなかったり。

「そーだよ・・・っオレは、自分から紅印さんの(腕の)ナカに・・・」

御柳は犬飼をキッと睨み付けた。

「冥が浮気なんてするから・・・っ!」

犬飼の中で何かがプツッとキレた。
彼は御柳の腕をつかむとむりやり引き寄せ、近くの布団へと押し倒す。
ちなみにその布団は本来なら影州の布団のはずだった。

「め、冥・・・?」

御柳は一瞬怯えたような表情を見せた。
こんなに怒った顔の犬飼を、御柳は知らなかった。
が、すぐに犬飼を睨む。
浮気までされて、怖がったら負けだ。

「んだよっ!どうせオレのことは遊び程度にしか見てなかったくせに何すんだよ!」
「遊び・・・だと・・・?」

犬飼の眼光が鋭さを増す。

「オレが遊びでお前を抱くと思ってんのか・・・」

そんなこと、ヘタレな犬飼にできるわけがないだろう。
全員がそう思ったが、それは口に出せなかった。
犬飼が御柳の顎を持ち、むりやりに口付けたから。

「い、犬飼っ!?」
「わー、始またヨ」
「あら・・・」

動揺する虎鉄。
冷ややかな目を向ける桃食。
頬を染めて二人の行為をじっくりと見る紅印。

「ん゛ーっ・・・!」

御柳は犬飼の肩をバンバンと叩いて苦しいと訴える。
だが、犬飼はキスをやめる様子はない。
きつく閉じた御柳の目の端に涙が滲む。

「犬飼っ!?」
「あの犬飼がっ!?」
「ミヤを泣かせた気・・・!?」

雀、小饂飩、録が驚きの声を上げる。
あのヘタレな犬飼が、あの御柳をキス一つで泣かせるなんて。
というか彼らはギャラリーがいることを理解していない気がする。
全員がやや引き始めるなか、紅印だけは内心「もっとやれ」などと願っていたりする。

「・・・っア・・・」

漸く犬飼が口を離した。
御柳はハアハアと荒い息を吐き、完全に泣きそうな顔をしている。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレは僕の知ってる御柳君じゃない」

兎丸は本気で言った。
自分の知る御柳はもっと遊びなれてて、犬飼のキス一つで泣き入るような男じゃない。

「冥・・・」
「遊びでキスなんかすると思うのか?」
「・・・っ!」

いきなり犬飼は御柳を脱がせ始めた。
しかも下から。
なお、周りの人間は完全に引いていることなど彼らは知らない。

「やっ、止めろよ、冥!他の奴に触れた手でオレに触んな!」
「その前にここで始めないでよ・・・」

沖が目を逸らしながら言う。
男同士の絡みなど、正直、誰も見たくもない。
約一名を除いて、だが。

「あらヤダ、無理矢理ヤっちゃうの?もう、そんなことしたらアタシまで興奮しちゃうじゃない・・・」
「・・・・・・・・・紅印・・・・・・・・・」

雀は今、紅印とチームメイトであることを猛烈に恥じた。
そりゃあ影州も、紅印と間違われないようにイメチェンするはずだ。

「遊びで男のモン握って・・・」
「痛っ!」
「イカせたりすると思ってんのか?」

犬飼は思い切り御柳のペニスを握った。
そしてその手をすぐに離したかと思うとまだ何の準備もできていない御柳のアナルにむりやりに指を一本突き立てた。
御柳は小さく悲鳴を上げて犬飼を突き飛ばそうとする。
だが、その手はあっさりと犬飼の右手に掴まれてしまう。

「やだっ・・・冥!」
「おとなしくしてろ」

犬飼の声は普段の甘い声(御柳は普段自分に囁かれる犬飼の声ほど甘い声はないと思っている)とは全く違う。

「嫌いな奴にこんなことできないってこと、分かれよ」
「わかった、わかったから・・・止めっ・・・!」

ついに御柳が根を上げる。
だが、犬飼の手は止まらなかった。
怖がる御柳を睨み付けてその口にむりやりキスをする。
めちゃくちゃに口内を掻き回すだけの行為はさらに御柳を怖がらせた。

「犬飼く・・・っ!?」

部屋に駆け込んできた幼馴染3人組ラストワン。
あまりの光景に一瞬石化したかと思うと眼鏡が割れた。

「・・・・・・・・・な・・・・・・・・・何をしているんですかーっ!!!!!!!!!!」
「ちょっと、邪魔しないで頂戴」

しかも紅印に咎められる始末。
犬飼達に咎められるならともかく、何でこの人が止めるんだろう。
その場のセブンブリッジ以外の人物たちは一斉にそう思った(影州も雀も桃食も紅印の性格については熟知しているため違和感など感じない)。

「いやだッ、冥っ!頼むから止めろっ!」

御柳の声が恐怖に引き攣っていた。
それに気づいているのかいないのか、犬飼は指を引き抜くと一気にそこに自分のペニスを埋めた。
御柳が大きな悲鳴をあげる。
ポタ・・・と布団に赤い染みがつく。

「う・・・ぁ・・・」

御柳の両腕から力が抜けた。
喚いていた声が啜り泣きに変わったとき、漸く犬飼は自分がしたことに気づいた。

「・・・芭唐・・・」
「ひっく・・・め、冥・・・なん、て・・・・・・嫌い・・・」

犬飼はボロボロと涙を流す御柳を見て焦ったような表情になる。
泣かせるつもりなんかなかったのに。
自分は一時の怒りで御柳を泣かせて、しかも嫌いとまで言わせてしまって―――

「わ、悪かった・・・オレが悪かった、芭唐・・・」
「嫌いだ・・・冥なんて・・・冥なんて・・・」

御柳が泣きじゃくるのを見た録は真っ青になってその場に座り込んでしまった。
ブツブツと、「これは夢・・・悪夢・・・これは夢・・・」と繰り返しながら。
逆に兎丸と虎鉄はこの突然のヘタレ化こそ犬飼というような表情を浮かべ、大いに安堵している。

「芭唐・・・」

犬飼は御柳と繋がったまま彼を抱きしめる。
御柳は弱々しく抵抗するが、全く構わない。

「とりあえず・・・オレが悪かった・・・お前の前で辰と会ってたのは事実なのにそれにキレて・・・お前を泣かせた・・・・・・けど、頼むから・・・頼むから嫌いとか・・・言うな・・・っ」
「冥・・・?」
「お前に嫌いなんて言われるのは嫌だ・・・お前にだけは嫌われたくない・・・」

犬飼は何度もごめん、と謝った。
御柳は抵抗するのを止めてそっと犬飼の頬に触れた。

「芭唐・・・」
「いいよ、冥・・・オレが勝手に勘違いしただけ・・・・・・冥が本当に愛してくれてるのはオレだけだって分かってるから・・・オレはもういーんだよ・・・」

なんとなく甘いムードが漂い始める。
二人が抱き合う横で寝ている白春が身じろぎする。

「冥が無理矢理やってきて恐かったけど・・・でも、これだって冥がオレのこと愛してくれてる証拠だろ・・・?」
「・・・芭唐・・・」

二人が今まさに仲直りのキスをしようとしたその時―――



「うるっさいング!!!人が気持ちよく寝てる横でイチャイチャイチャイチャ・・・殴られてェんか、あ゛ぁっ!?」

寝ていた白春が起きた。
仁王立ちした。
そしてキレた。
犬飼と御柳、部屋の全員が固まった。

「出てけ、今すぐ出て行くング。お前等のハメ撮り映像がマスコミ流出だとか関係ねぇ。出てけ」
「はいはいはい、落ち着いてね白ちゃん。大好きな屑桐先輩が引いてるよー?」

救世主登場。
ズカズカと部屋に上がりこんできたメルが白春の肩を抱きかかえて回れ右させる。
その途端、白春の目には屑桐の姿が飛び込んできた。
そして起きた。

「屑さぁん!」

屑桐に抱きつくとそのままパッタリ。
くーくーと夢の世界へ入ってしまった。

「まったく、どうして止めに来るかなぁ、メルは。このまま仲が拗れたらすごく楽しく・・・もとい合宿が上手くいくのに」
「今更言うのもなんだけど、姫先輩って本当に楽しいの基準が自分の主観よね」

救世主が疫病神と会話をしている。
疫病神、もとい白雪監督はものすごい笑顔を浮かべた。
そして呆然としている辰羅川の肩をぽんと叩くとこう言った。

「そういうことだよ、辰羅川くん。彼等はトラウマを乗り越えて愛し合うまでに成長したのさ」
「そんな成長いりません」

牛尾が言った言葉に紅印を除く全員が頷いた。
どう贔屓目に見てもちょっと成長しすぎた感があるのは否めない。

「そんな・・・わ、私は認めませんよ、そんなこと!」
「辰羅川くん、君も大人になろう?今ここで二人の仲を認めてあげたら犬飼くんは幸せになれる。御柳君だって辛い思いをしなくてすむだろう?だったらそれを認めてあげようじゃないか」

白雪は真面目な顔で辰羅川に語りかけた。



「つかぬ事をお伺いしますが、御柳君のおねーさん。あれも自分が楽しんでるだけってオチ?」
「そうよ、比乃。ああしておいて冥と芭唐からの信用を底上げしておくの。たったそれだけのことなの」
「なんか・・・監督のこと・・・誤解してた・・・」
「草次、それはきっとアンタだけじゃないから。全員一度はあの優男風の外見に騙されてるから。白雪先輩、中身は結構黒いわよ。紅印ちゃん、興奮したなら魁か無涯か使って静めてきていいわ」
「「良くない」」
「そうね、けど他人を使うのも気が引けるし、ここは影州にでもお相手してもらいましょ」
「いやだああぁぁぁぁ・・・・・・・・・」

「・・・冥、もうこのままでいいから・・・一緒に寝よ・・・?」
「ああ・・・」









あとがき

いやあの今週のユキちゃんが黒かったので。(言い訳)
ちょっとエロシーン入れたかったんですが公表するには恥ずかしくてこれで撃沈。