※この話では犬飼と御柳がとっても仲良しです。 ※ですが2人は部屋を追い出されたので出てきません。 秘密を知ったというよりも寧ろ弱みを握ったって感じだが。 白春を尋問すること1分。 彼は風呂場で泣かされた事から監督達から教えられたことから何からすべてを吐いた。 本気で口止めには使えねぇ。 これで華武の監督から口止めされたことは誰にも言わない、なんて信じられない。 「・・・要するに、辰羅川君がウザくてウザくて(中略)ウザくてウザくて、その対処法として仲が悪いフリをしていたってこと?」 バカみたい、と兎丸が呟いたのは果たして辰羅川のことか、それともあのバカップルか。 ともかくこれであの2人がこそこそニャンニャンしていた理由がわかった。 っていうか誰にも喋らない理由は白春を見ていたらわかった。 もしも誰かがうっかりこんな口の軽い奴に話したら最後だからか。 しかも、たぶん白春本人は喋ったつもりもないと思う。 どうして御柳と犬飼が仲がいいということが皆に分かってしまったのだろうと一人真剣に悩んでいるのだから。 「なんか、バカを通り越してもう見守りたい心境だNa・・・・・・」 「確かに、モミーのコゲ犬ラブはウザイ通り越して関わりたくないレベルだもんな・・・・・・」 猿野の脳裏に犬飼の後をひよこの如くついていく辰羅川(ハート撒き散らし)が現れた。 本気で嫌になり猿野はそのイメージをさっさと消した。 「それはそれとして、あいつ等どこまで進んでんだろーなッ!」 由太郎の明るい声に虎鉄、猿野、小饂飩、影州の手が上がる。 「犬飼はヘタレだから手を繋ぐ止まりDa」 「いやいや、もしかすると御柳が裸エプロンでコゲ犬の帰りを待つレベルだったりするから侮れねーっスよ、キザトラ先輩」 「風呂場でピーする関係だろ」 「電話越しに相手の声だけでイっちまうぐらいだしょ!」 「どれもこれもあまりにありえなさ過ぎて逆に見てみたいね」 兎丸がそう言うと録が何やらパソコンを操作し始めた。 「たしか御柳のおねーさんからもらった写メあった気だよ・・・さすがにもらった時は合成かと思った気だけど・・・」 「それはそうよねぇ・・・」 紅印がパソコンを横から覗き込むと確かに仲の良さそうな犬飼と御柳の写真があった。 遊園地で手を繋いで。 御柳はアイス持って。 犬飼は滅多に見せない笑顔で。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、デートかよ!!!」 影州は大声をあげた。 ありえない。 大の男二人が微笑ましく今時見ない位の健全なデートコース。 つーかお前等野球はどうした。 華武と十二支は男とのデートなら練習を休んでも問題ないのだろうか。 まぁ、自分等も遊びに行くとかで練習休んでるから人のことは言えないのだが。 「何、こいつら!?高校卒業したらそのまま結婚する勢いだぞ!」 「けど、ヤることヤってんだから今更結婚ぐらいなぁ・・・」 どこか遠い目をして由太郎が呟いた。 もう男同士とかそういう次元の問題ではないような気もする。 「・・・・・・どうするよ、なぁ・・・・・・?」 「・・・・・・あたたかく見守ってやろうぜ・・・モミーにはナイショで・・・」 影州と猿野の会話がこれからの方向性を決定付けた。 彼等は皆、無言で頷き、追い出された二人はどうしただろうなぁ・・・などとのんきに考えた。 「御柳のおねーさん来てるからそっちの方泊まりングかな?」 「どうだろ・・・夜中に訊ねていったら怒られる気じゃない?」 その時、部屋のドアが開いた。 初めて彼等は自分達がどれだけ大声で話していたかに気づく。 「め、メル・・・さん・・・・・・」 初対面だが、おそらく御柳の姉だろう。 似ている、と言うか、御柳をちょっと縮めて髪を長くし、女装させたらこうなるんだろうな・・・というぐらいにそっくりだ。 性格の方はどうなんだろう、と思った瞬間、全員が大声で怒鳴りつけられた。 「いつまで起きて騒いでるつもりっ!?そんなに元気有り余ってんなら徹夜で練習させるわよ!今すぐ寝なさいっ!」 あ、この人に比べたら御柳なんて怖くねーや。 むしろ御柳が仔猫でおねーさまは獰猛なトラだ。 言うこと聞いておこう。 全員が10秒もせずに布団にもぐりこんだ。 「・・・・・・次に騒いだ奴、パンツ一丁で廊下に正座。良いわね?」 「はい!」 流石に逆らうわけにはいかないような一言を残し、ドアがばたんと閉められた。 パンツ一丁で正座って、完璧変態じゃないか。 寧ろセクハラだ。 いや、確かに十二支は入部試験でそれやったけど。 現実で全裸ランニングやって問題になった高校もあるわけだし。 その夜は全員が静かに眠りにつきました。 翌朝、雀は謝りに来た御柳と犬飼を複雑な目で見た後、とりあえず頭を一発ずつ殴っておいた。 あとがき やべー、爽やかデートする二人書きてー。 |