※この話では犬飼と御柳がとっても仲良しです。 不満たらたらで布団を敷く猿野。 紅印の顔がやけに嬉しそうなのは見てみぬふり。 白春とハートを飛ばす屑桐。 だが牛尾の方へは刺々しいオーラが。 対する牛尾も刺々しいオーラを。 間に挟まれた雀がいつもの如く無表情でいるのがなんとも怖い。 「とりあえず・・・オレの布団に触れるなよ」 「はっ、テメェこそこっち寄ってくんなよ。ヘボ菌が移る」 「ぶっころ」 「・・・・・・仲悪いな」 影州は自分がこの2人の隣じゃなくて良かったと心底から思った。 こんな二人の側にいたら怖くて眠れないに決まっている。 「消灯時間はきっちり守る気!でないと、怖い人が来る気だよ!分かった、白春?」 「あ゛い!」 白春に厳重注意する録。 怖い人とはさしずめ華武の監督か。 確かにアンナのが提灯もって就寝したかをチェックしに来たら怖いわ。 いつもは夜更かし上等な猿野や虎鉄も華武戦での彼(かどうかも不明だが)の強さを思い出したのかさっさと寝ようと心に誓った。 そうして皆が寝静まった頃。 「芭唐」 「ん・・・っ!?」 うとうとしかけていた御柳は突然ズボンの中に手を入れられ、焦った。 目を開けてみれば実に楽しそうな犬飼の顔。 「ちょっ・・・冥っ!」 「大声出したらばれる」 ヤる気満々だ。 さっきまで隣だと理性が押さえられないから隣はダメだとか言っていたのは誰だ。 まぁ、それを言ったら自分だって構わないからヤろうとは言っていたが。 「んだよ・・・触られただけで勃ててんじゃねぇか・・・」 「だって・・・め、冥に・・・っ触られ・・・!」 「芭唐が淫乱だからだ」 御柳は自身を扱く犬飼の手に自分の手を重ねた。 少し上気した頬が明るい場所で見られないのは残念だ。 「そ・・・なこと・・・っア・・・言う・・・な・・・よぉ・・・・・・」 「とりあえず、もっと声抑えろ」 「無、理ィ・・・っ!」 (み、御柳!声、エロいング!) そんな声を間近で聞かせられて白春はドキドキしているわけで。 後輩のそんな声、聞いたことも無い。 っていうか「遊びー」とか言っていろんな奴に手を出していた現場を目撃したこともあったが、どうやらこんな声を出さなかったあたり本当に遊びだったようだ。 御柳の息がどんどん荒くなっていくのが分かる。 (うわー、うわー、なんかすごいング〜!!!) 声を聞いているだけで自分もその気になってきそうだ。 もしかして自分も屑桐の前ではこんな風に声を出しているんだろうか。 全然気にしたことがなかったが・・・・・・ (あう゛〜・・・お、オラももしかしたらヤバいング・・・) 「白春?」 「!」 白春の様子に気づいた屑桐を起こしてしまったようだ。 白春は真っ赤になって屑桐の方にモソモソとよって行った。 「どうした?」 「・・・あの゛、2人が・・・」 「ァんっ!」 一際大きな御柳の声が響いた。 慌てて顔を枕に伏せるのが背中越しにも分かる。 何してんだ、犬飼。 っていうかヤるな。 オレ達だって自粛しているのに。 屑桐は腹立たしいやら羨ましいやら複雑な気分だ。 そこへ――― 「邪魔っ!」 ばふっ! 「ぐえっ!」 蛙がつぶれたような声を出して御柳が大人しくなった。 ソォッと白春が顔を上げると鬼の如き形相で仁王立ちしている雀の姿が目に入った。 「騒音 大迷惑。退室希望」 「き、霧咲さ・・・」 「命令 即退室!」 「いや、あの、す、すいませ・・・」 「退室!!!」 5秒後にはきっちりまとめられた荷物と共に犬飼と御柳が廊下に放り出された。 意外と行動力のある霧咲雀。 というか、今の迫力で野球対決したら御柳は負けそうな気がしてしまった。 「・・・蜘蛛男、何気に怖ェな・・・」 「・・・・・・ああ・・・・・・」 それにしても今夜は何処で寝ようか。 おもいっきり豪快に追い出されてはこっそり部屋に入ることも無理だろう。 「どうする?」 「どうしよ?監督の部屋なんて隙ないから余計にダメだし(そもそもこんな夜中に押しかけたらオレがお面に殺される)、姉貴の部屋にでも行く?」 「・・・・・・あの人来てるのか?」 「ああ」 御柳は携帯を取り出すと姉の番号にかけ始めた。 3回コールされた後電話口から明るい声が聞こえてくる。 どうやらまだ起きていたようだ。 「姉貴ー、部屋追い出されたんだけど、そっち行っていい?冥と2人なんだけど・・・・・・」 『私の部屋はアンタ達のラブホじゃない!』 がちゃん。 ツーツーツー。 「どうだって?」 「・・・なんか、私の部屋はラブホじゃないって怒られた」 当然といえば当然か。 だがこれで本当に寝る場所がなくなってしまった。 まさか廊下で寝るわけにもいかないし。 「・・・とりあえず・・・やっぱ監督のとこ行くか?」 「・・・・・・そうすっか」 当たり前だが、監督の部屋に行ったら菖蒲監督からメチャクチャ怒られた。 羊谷は可哀想な子を見るような目で見てきた。 翌日。 「・・・・・・霧咲・・・さん・・・・・・」 「何」 「夕べは、スイマセンでした・・・」 「・・・・・・」 雀は無言で二人の頭をバコっと叩いた。 あとがき ネタバレ読んだので監督が誰かって言うことも分かってるんですが、とりあえず今のところは菖蒲監督メインでいってもらいます。 |